北海道文学散歩

北海道を中心に文学にまつわるエピソードや物語の舞台をめぐる。

Wednesday, January 31, 2007

間宮 林蔵

 間宮林蔵を題材に小説を書いているのは、古くは林蔵の研究家として知られる洞道雄、赤羽榮一などから、池波正太郎・五味康祐などの大作家や、北海道出身の芥川賞作家・寒川光太郎、林蔵の地元では取手市長を勤めた海老原一雄等々多士済々で、近年では昨年亡くなった吉村昭が、その生涯を書いている。
 戦前は教科書にまで紹介されて、その探検に対する勇武のほどを賞賛された間宮林蔵だが、戦後はその反動もあって、すっかり忘れられた存在となっていた。
平成8年から稚内市で「林蔵まつり」が復活開催されるようになって、見直される気配もあったが、稚内間宮林蔵顕彰会会長の田上俊三が物故して、その行方も微妙なものになっている。2009年には当人が「間宮海峡」を渡ってから200周年を迎えることから、その業績を再認識する動きも出ている。稚内市宗谷岬に立像、宗谷歴史公園に胸像が置かれている。稚内市第二清浜には「渡樺の地碑」が建っている。

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