北海道文学散歩

北海道を中心に文学にまつわるエピソードや物語の舞台をめぐる。

Wednesday, February 28, 2007

北海道の歴史と文化

 北海道史研究協議会編・北海道出版企画センター
2006.7.8初版第1刷発行 2007.2.28読了

北海道は歴史が浅いというのが定説となっているが、石器時代にはすでに北海道にヒトが住んでいた痕跡があり、本州等に比べて歴史が浅いわけではありません。

秋葉實・高木崇世芝・西谷榮治など、幅広い世代の郷土史研究家が、それぞれの分野で健筆を振るっていて興味深い本である。中世~近世~近代・現代にかけての貴重な資料の主体性的趣きもある。

大塚和義の手になる松田傳十郎自筆の『阿迪埜踊之記(あゆのおどりのき)』などの新出資料もあり、興味尽きない内容になっている。カラフトアイヌの古借財問題解決に奔走・尽力した松田傳十郎が、その間の顛末を詳述したもの。

合田一道の「タイクンの刀」は、最近新聞紙上等でも話題となっている。

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